最近ゲームアプリのリリース延期が目につくようになりました。
結論からいうと、リリース延期問題は回避可能です。リジェクト対象のシステムを改善し、余裕を持ったスケジュールで2回は審査に落とされる、つまり審査に出してから受かるまで1ヵ月は見ておくことです。
iOSアプリの開発を行う場合、問題点となりやすいのが「アプリの審査」です。
既にアップルへiOSアプリの審査を出したことがある人はご存じかもしれませんが、結構な時間がかかります。新規にリリースする場合は時間がかかりますが、既存アプリのアップデートであれば以外とスムーズに審査が終わります。
「そもそも審査ってなに?」
という人がいるかもしれないので説明させて頂くと、iPhoneやiPadで利用できるアプリをiTunesストアでダウンロードできるようにする為には、開発したアプリをアップルに提出して審査を受けなければなりません。
この審査をパスすると世界中でダウンロードできるようになります。
■審査期間はおよそ1週間と考える
アップルの審査期間はおよそ5日から14日程度とされています。
また、プラットフォームによっても期間はことなり、Mac用アプリ、iOSアプリ、iPadアプリと微妙に時間が変わっています。
そして、アメリカのホリデーシーズンや年末年始はピタッと止まってしまうこともあり、季節や行事によって審査期間は前後します。(日本人と違って休みはきちんと取るので、本当に返事が来ません)
※開発者同士で情報を共有することで、大まかな審査時間が分かるサービスもあります。
・Average App Store Review Times
https://appreviewtimes.com
アップルの審査担当者には個性があるらしく、ほとんど中身を見ずバグだらけでOKにしてしまったり、日本のアプリだからNGという意味のわからないものまで様々。
審査はアップル次第なので気長に待てるだけの余裕を持ったスケジュールをたてる必要があります。
■リジェクトされてしまった!
アプリの審査で不都合があるとNGとなりリジェクト(審査NG)になります。
リジェクトされないためのガイドラインもありますが、曖昧な部分も多く出してみてはじめてダメだった事が分かる、なんてのも良くありますね。
・アップルからリジェクトのガイドラインが発表されています。
しかし、記載されている内容以外のほうがリジェクト理由としては多いです。
https://developer.apple.com/app-store/review/rejections/
以前、プッシュ通知システムの「Fello」がリジェクト対象となり、審査に受からない問題がありました。
それまでは問題無かったのですが、突然のリジェクト対象となったことがあります。
Felloの開発会社がアップルと話し合い、問題は解決されましたが、こうしたリジェクト問題もまだまだあります。
サードパーティーのツールを使う際の問題点です。
■リジェクトされないために
徹底的にガイドラインを読み込んでおくこと、他社のブログなどから情報を集めてリジェクト対象になる部分を調査することです。
また、リジェクトされてもリリースに影響が出ないスケジュールを組み立てることも重要です。
何事も余裕を持った開発を心がけたいですね。